なぜ高知県は看護師の数が多いのか

新しい挑戦!高知県で看護師として輝こう

top bottom

人口当たりの看護師が多い

人口当たりの看護師が多い

高知県の看護師数と病床数について

高知県の人口10万人当たりの病床数と医療従事者数は、日本のトップ5にランクインしています。厚生労働省の「衛生行政報告例」によると、県内の看護師全体の数は2014年時点で正看護師が9,700人、准看護師が3,922人でした。単純に数だけを見ると全国の中でも下位ですが、人口10万人当たりの看護師数で見ると平均を大きく上回り、全国で1位となっています。
なぜそのような状態になるのか、その要因は「高知県の人口」にあります。実際に働いている看護師の数に対して、分母となる高知県の人口は減少しているため、人口10万人当たりの看護師数を出すと平均を大きく上回るのです。
さらに、厚生労働省の「2014年 病院報告」によると、高知県の人口100人当たりの病床数は全国平均の約2倍で、全国1位に位置しています。しかし、高知県の病床100床あたりの看護師数は51.7人と、全国平均である57.6人を下回っており、徳島県と並んで最下位です。
これらの数値から、高知県で実際に働いている看護師の数は人口に対して多い、ということがわかります。

看護師の需要は?

高知県における看護師の数が人口に対して多いのは、主に高知市などの人口の多い地域です。高知市周辺には多くの医療施設が集中しており、看護師の勤務先も充実しています。最新の設備を導入しているところも多く、さまざまな症例を扱っているため、専門知識と高い技術を有している看護師が重宝されます。
しかし、交通アクセスが不便で人口が少ない中山間地域では、医療施設や医師、看護師などの医療従事者が不足しているのが現状です。そのため、これらの地域では高知市の病院に通う住民も多く、地域医療を支える人材の確保が急務となっています。特に、過疎化が進み高齢者が多い地域では、訪問看護師の需要が高まっています。
しかし、現在は正看護師9,700人のうち7,558人が病院で勤務しており、訪問看護ステーションで働くのは726人と、全体のわずか2%しかいません。今後も高齢者の医療ニーズが高まっていくことが予想されるため、地域医療に携わる看護師の需要はさらに高まることでしょう。

まとめ

高知県は少子高齢化が他県よりも進んでいるため、県内の医療を支える看護師の育成だけでなく、地域医療を支える看護師の確保も重要な課題です。そのため、現在、看護師確保に向けてさまざまな取り組みを行っています。高知市内の大規模病院で高度な知識を学び看護師としてスキルアップしたり、今後さらに需要が高まると予想される地域医療の専門家として経験を積んだりすることが可能です。こうしたさまざまな方法でスキルを向上させる環境が整っているため、看護師として活躍したいと考えている人にとっては成長のチャンスが得られる場所だといえます。

Recommend

高知県で看護師になろう